祝儀袋へのお金の入れ方

中包み(中袋)へのお金の入れ方/中包みを祝儀袋へうまく収める方法/ について解説しています。わかりやすい動画もあります。

祝儀袋へのお金の入れ方について


中袋を上包みの裏に挟んでいるのをよく見かけますが、正式には、上包みの中に入れます。
上包みの中に入れるのは、結構難しいです。

まず、水引を祝儀袋から抜いて、 お金を入れようとする方が多いのですが、この方法は、紙が折り重なっているため、とてもはずしにくくなり、紙を痛めてしまいます。
お金の入れ方
水引をはずすのでなく、紙を水引から抜きましょう。

中包み(中袋)へのお金の入れ方

①中包みを広げます中包み
②中央にお金を入れます

お金の向きについてですが、当店では写真のように入れています。向きについて、いろいろ言われるようですが、「この向きに入れなければいけない」と言う決まりはありません。常識的に考えて、おかしくない程度でかまいません。
お金の向き
③元通りに折ります
裏の「封」と書いてあるところは糊で貼って下さい。
中包み 裏中包み 裏 封
④出来上がり!中包み

中包みを祝儀袋へうまく収める方法

水引を抜こうとすると、紙が折り重なっているため、とてもはずしにくく、紙を傷めてしまったり、 水引の向きがわからなくなってしまったりします。

そこで、水引を外すことなくスマートに、祝儀袋の中へ中包みを入れる方法がありますので、ぜひ実践してみて下さい。
①裏に返して、水引から紙を抜いていきます上包み上包み
②下から、中包みを入れたところです
中包みを上まできっちりと入れましょう。

中包みは金額を書いてある方が表ですから、上になるように入れます
上包み
③再び裏に返し、今度は、上の方の紙から水引に通します。上包み
④御祝の場合は、あとから下の紙を差し入れます。
「福が逃げないように、下から受ける。 」と 覚えておくといいですよ!

ここでも、紙が折り重なっているところを 注意 しながら入れます
上包み

たとう折りの祝儀袋の場合も、裏返して下の写真のようにして、お金を入れて下さい。
お金の入れ方お金の入れ方


関西では、中袋を上包みの裏側にはさんであって、さらに金額もすぐわかるように 裏を向いていることがよくあります。

関西ではお祝を頂くと、そのお祝の1割をお多芽としてお返しします。
たくさんの方からお祝を頂くと、中まで開けて金額を確認して、1割のお金を入れて返す事が大変なので、裏側にはさんであることが多いようです。

また、祝儀袋の売られている状態が裏に中袋がはさんである事も一因しているようです。(お多芽についてはこちらをご参照下さい)

お祝事は重なるように・・・と言うことから、お祝の祝儀袋は、紙を2枚以上重ねて折ってあるものをお使い下さい。

一般に市販されている祝儀袋は一見、2枚重なっているように見えますが、見えているところだけ重なっていて、実は1枚のものがほとんどです。
これは機械で折るため2枚重ねては折れないため、1枚となってるのです。

仏事は重なることを嫌います。そのため、 1枚は仏事用となりますので、正式なお祝には1枚の祝儀袋では失礼になります。水引館の祝儀袋は2枚重ねて折ってあります。

御車料や御膳料などですと、お祝として渡すものではなく、お金を裸で渡すことを嫌うので1枚の略式のものでもかまいません。

当店の祝儀袋は下記の写真のように2枚重ねて折ってあります。
手漉きの紙は機械では折れませんので、一枚一枚手で折っています。

赤紙と2枚重ねて折ることは、熟練した職人でなければ折れません。